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​ARCHIVES

NIKKEちゃん 熊谷O様 2020年6月

O様(70代)より、メディアに掲載された私の記事を読んで下さり、ネットで探して連絡をくださった。納品までの約2か月間、最後までご年齢がわからなかったので、今思うと制作過程では都度都度画像や動画を送らせていただいたり、挙句の果てにはブログをフォローしてとか、大変な思いをさせてしまったかもしれない。「古希であること、おかげでネットにちょっと自信を持ったこと」を最後の方でおっしゃってくださった。

O様との数カ月は感動の連続、そもそもご依頼の目的からして胸をうつものがあった。

ご長男のお嫁さんがとにかく良い方で、そのお嫁さんが可愛がっている保護猫のニッケちゃんを額絵にしてプレゼントしたいのだ、と。

​本当はサプライズプレゼントにしたかったらしいが、猫の画像もいただかなければならず、秘密にしてられないので早々に優しい儀母様の計画はバレバレになってしまったがニッケちゃんの写真はなんと”書留”で大切そうに送られてきた。だからわたしは心して、制作を始めたのである。

制作の様子 Video↓

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壁にかけられます

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猫ちゃんを上から見て頭撫ぜてあげますよね。だから私は上から見た感じも大切にしています。

晶様のメッセージ

ニッケママのメッセージ

送られてきたニッケちゃんの写真

送られてきたニッケちゃんの写真

背景のシュミレーション

背景のシュミレーション

お礼のお手紙

お礼のお手紙

いよいよ額装 柄合わせ

いよいよ額装 柄合わせ

Nikkeちゃんの名前もつくりました

Nikkeちゃんの名前もつくりました

スタンドにもなります

スタンドにもなります

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裏側にタミーズのロゴを入れさせていただきました

さみーちゃん 兵庫県K様 2020年7月

こちらはオーダーメイドのお客様にお作りしたバッグなのでご購入はできません。
ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

*山下民子の作品(ペンダント: ツタタニヒロミ)です。
さみーちゃんのママさんは、淡路島で街で人気のお風呂屋さんのママさん。旦那様は音楽家。

20年前、捨て猫ちゃんだった雑種のさみーちゃん(男の子)。
その後はお風呂屋さんの看板猫に。でも2019年11月11日に亡くなってしまいました。
送られてきたさみーちゃんの画像は残念ながら少なく、構図に苦労しました。それでもさみーちゃんママは緑がお好きなこと、カワイイサミーちゃんを表現してもらいたいことがわかり、限られた情報をもとに世界でオンリーワンの”お風呂屋さんデザイン”が生まれました。

民子のアイディアでおてては招き猫に風に。お風呂屋さんの壁面に描かれた富士山と松をサミーちゃんの背景に入れ、レジンのペンダントには、実際のお風呂屋さんの暖簾と入り口をそのまま使ったデザインにしました。

お風呂屋さみーちゃんばっぐをママさんはとても喜んで下さり、旦那様もよく似ているね、と。思い出にのこる母子共同で仕上げた作品となりました。
 

制作の様子 Video↓

岸原法子さん(稲山さんのご友人)

さみーちゃんの写真

ラインでメッセージ

似させるのが大変でしたが、「似てる~!」ってメッセージいただくと本当にうれしいです。

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ママさんからいただいたメッセージをカードにしました。

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完成したバッグです。おひげも、肉球も、名前のサインもあります。*外側に保護用のビニールがつきますので飛び出したことも安心です

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レリーフながらちゃんと凹凸感がでています。さすが母は上手です。

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完成、富士山を明るく、チャームも明るくしました

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意外とレジンも奥が深い。気泡が入ったり、色がくすんだりするのだ

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最初はこの写真で行こうかと。でもなんかグッとこないので悩む。

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お風呂屋さん。さみーちゃんの職場でした。

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やっと見つけたたちポーズの写真。でも下向き加減でちょっと悲しそうなので若くしてお手ても上げちゃいましたよ!

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グリーンがお好きとのことでグリーンが上品に混ざったイタリア製の生地にやわらかい牛革のハンドルをつけます。

福ちゃん 京都府 M様 2020年5月

福ちゃんママは難病で闘病中です。大切にしていた福ちゃんを亡くし、落ち込んでいらっしゃいました。

なんとか元気づけてあげたいなとおもった友人が私へ福ちゃんを作ってくれませんかとお願いがありました。

優しい方が優しい方への思いやりプレゼントなんだ、と理解した私が感動しないわけありません。

貰った方も恐縮しないで済むぐらいのお値段で作りましょうねとご提案し、チャームにしました。

写真を取り寄せると、在りし日の福ちゃんがお散歩中にご主人様を見上げている可愛い写真がありました。

可愛い縞々のお洋服も着て、ねえねえママさん、と甘えているようです。私はこれだ!と思い、福ちゃんもママさんも元気だった頃に思いをはせ、涙ながらにつくらせていただきました。

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手のひらに収まるぐらいのサイズです

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福ちゃんママメッセージ

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お礼状

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丸で囲んだ写真を参考にしました

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福ちゃんママの絵をもとに作りました

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ベロだして、ママさんを見上げています。

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バッグチャームになります(裏にブローチピンもついていますので2WAY)

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中央はM様がご自身で描いた福ちゃん。お上手ですね。こちらも可愛いので作りました。

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パッケージはこんな感じ。タミーズのことも裏面で紹介させていただいています。

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写真からスケッチ

ディープ君 京都府  2020年5月

二条城前を裸で歩くベッカム似のディープ君。そうなんです首輪もリードもましてや洋服なんてディープ君は嫌いなのです。

でもそんな男前のディープ君も数カ月前に虹の橋を渡ってお星さまになってしまいました。

落ち込むディープ君ママに福ちゃんママからのプレゼントです。

これこそやさしさの連鎖。もしこういう思いやりの連鎖がどんどんつながって、そのお手伝いができたら、最高です。

サッカー界でベッカムが一世を風靡したころ、きっとディープ君も元気でやんちゃだったんでしょう。ママさんはディープ君の頭の真ん中をツンツン立たせてベッカムヘアに。京都の女子ワンコたちにきっとモテモテだったんじゃないかな、なんて犬世界を

想像しながら在りし日のディープ君に思いをはせ、ご主人様の悲しさを思いながら作りました。

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完成です。Deep君の頭文字をつけました。

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男前!首輪もリードもお洋服もなし!!これはモテモテ間違いなしですね。

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作品的にはせめて首輪ぐらいあるとポイントができるのですが。。。

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裏にはブローチピンもついています。

Deepくんメッセージ

ディープママ、もうメソメソしないでね。

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パッケージ

チャッピー 埼玉県M様 2019年


私は還暦を迎え、数十年ぶりに仲の良かった高校時代の友人にあった。LINEのおかげで長い空白の時間がすぐに縮まり、愛犬を亡くしてひどく落ち込んでいること知った。

高校時代、彼女は強い人だと思っていたけど、同じく強い私もその前年に愛猫を亡くしていたので、悲しみはよくわかる。ペットロスということばを深く考えたのも、自分が日々感じていた焦燥感と重なり、この時だった。

実はワンちゃんを作ったことがなかったのだが、「羊毛フェルトで作ってあげようか?」と申し出て物語は始まった。
(級友のMさんより)
実は今日は(試作を画像で送った日)私の誕生日でした。チャッピーにそっくりな姿を実現してもらい、最高の日となりました。おすましなチャッピーに久しぶりに会えました。ひろみちゃん本当にありがとう。どうやってあんなフサフサの胸毛に出来るのか不思議。ひろみちゃんの作品はやっぱりすごいです。ひろみちゃんはこれからも色んな人たちを作品を通して幸せに出来ると信じています。(数日後)たった今、チャッピーが到着しました。ビックリです。だってチャッピーそのものなんだもの。お花をつけたチャッピーもLINEに使っていたぐらい気に入っていたものなので、ひろみちゃんは何でもお見通し、感心しました。チャッピーも(お家に)戻ってきて、本人が一番驚いているのではないかなと思います。改めてお手紙書かせていただきます。本当にありがとう。

セツ 埼玉県 M様 2020年

お尻に大怪我をしてぐったりしていた生後1か月ぐらいの子猫(後にセツと名付けられた男の子)がある日動物病院に運ばれてきました。毎日毎日治療が必要で、引き取り手もいないセツはそのまま、約5年間、先生とやさしいスタッフさんの愛情に包まれ生涯を病院で過ごし、幸せにその短い生涯を閉じました。3年前、2017年12月23日の事でした。 今回は、セツを可愛がったスタッフさんのお一人(Mさん)がセツ亡き後とても落ち込んでいるのを親友のYさんが励ましたくてセツのお人形(肖像画)を作って欲しいとのご依頼でした。私はもらい泣きしながら作ったことは言うまでもありません。優しい人々と一生懸命生きた猫ちゃんセツの真実の物語の一端をカタチにさせていただきました。

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完成しました。こちら正面

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お顔のアップ

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沢山のブラウン系を使いました

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斜め上からお顔アップ

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ご依頼主様より

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当初長方形の額をご希望されていたのでいろいろご提案

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セツのストーリーをお聞きしました

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セツのお家は病院でした

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お好みの色を選んでいただきました

ビーちゃん 岐阜県 M様  2020年10月

ビーちゃんの事:「我が家の甘えん坊のビーちゃんのバッグをお願いしたい・・・」とお話がありました。

ある風の強い台風の日に夫婦の野良猫ちゃんを家に入れてあげて、そのまま家族になったようです。その後ビーちゃん・弟レン君が生まれ4匹をお世話するようになったのですが、ビーちゃんはママのミルクが飲めずM様は3時間おきに哺乳瓶で飲ませて育てたそうです。そのころM様はフレンチブルドッグのカンちゃんの急死でひどく落ち込んでいた時だったので、そうやってビーちゃんを育てているうちペットロスの悲しみから少しづつ元気を取り戻せたといいます。ですからM様にとって4匹の中でもビーちゃんは何か特別な存在なようです。

開発裏話し:

​今回は土台になるバッグを決めることなどいくつか苦労・工夫がありました。

当初はピンクが混じったブラウン系グレンチェック地にクロネコちゃんを、というご依頼でしたので、その通りをダミーで絵にしてお見せいたしました。私としては、クロネコちゃんのベースになる生地はどちらかというと1色で、モダン仕上げた方が良さがでるように思っており、また一方で思い描く完成図と実際に手に入る素材があるのかどうかは別問題なので、東京の主要生地屋を回り、実行可能な生地・パーツから複数のデザインを1から考えることになりました。

この手法は非常に時間と気を使うため通常はお受けできないのですが、このプロセスでいろいろな発見がありました。

例えば秋冬に人気のFUR(ファー)には好ましい色が店頭には存在しませんでした。モノトーンはありますがカラーものは深みのない色がほとんど無いのです。しかしながらたった1色、ディープなターコイズブルーがあり、”これだ、これならクロネコちゃんと合う!”とひらめき、裏地のご提案も含め再度複数の出来上がり予想図と共にお送りし、決まったのが今回のモコモコファーバッグのブルーです。

もう一つの発見は、ビーちゃんのお鼻です。ビーちゃんの顔は真っ黒で鼻も黒とのこと。私は通常鼻もフェルトで作りますが今回はそうすると鼻と鼻の先っぽの境目が無いのでなんかよくないのです。ご存じのように猫の鼻の先っぽはピタピタとアンメルツみたいに濡れています。なので塗料を先っぽに塗って違う黒を表現しました。

あと、簡単そうで作ってみると大変なのが大玉ビーズのハンドルです。何度も試作をした結果、固すぎず柔らかすぎずカタチを保ち、しかもきれいにメッキされたワイヤーを見つけました。

*今まで苦労話を披露することはありませんでしたが、一回一回のご注文はいつもかけがえのない挑戦の機会で、歴史です。そんな開発の裏側の一部を記させていただきました。

ビーちゃん 岐阜県 M様  2020年10月

ビーちゃんの事:「我が家の甘えん坊のビーちゃんのバッグをお願いしたい・・・」とお話がありました。

ある風の強い台風の日に夫婦の野良猫ちゃんを家に入れてあげて、そのまま家族になったようです。その後ビーちゃん・弟レン君が生まれ4匹をお世話するようになったのですが、ビーちゃんはママのミルクが飲めずM様は3時間おきに哺乳瓶で飲ませて育てたそうです。そのころM様はフレンチブルドッグのカンちゃんの急死でひどく落ち込んでいた時だったので、そうやってビーちゃんを育てているうちペットロスの悲しみから少しづつ元気を取り戻せたといいます。ですからM様にとって4匹の中でもビーちゃんは何か特別な存在なようです。

開発裏話し:

​今回は土台になるバッグを決めることなどいくつか苦労・工夫がありました。

当初はピンクが混じったブラウン系グレンチェック地にクロネコちゃんを、というご依頼でしたので、その通りをダミーで絵にしてお見せいたしました。私としては、クロネコちゃんのベースになる生地はどちらかというと1色で、モダン仕上げた方が良さがでるように思っており、また一方で思い描く完成図と実際に手に入る素材があるのかどうかは別問題なので、東京の主要生地屋を回り、実行可能な生地・パーツから複数のデザインを1から考えることになりました。

この手法は非常に時間と気を使うため通常はお受けできないのですが、このプロセスでいろいろな発見がありました。

例えば秋冬に人気のFUR(ファー)には好ましい色が店頭には存在しませんでした。モノトーンはありますがカラーものは深みのない色がほとんど無いのです。しかしながらたった1色、ディープなターコイズブルーがあり、”これだ、これならクロネコちゃんと合う!”とひらめき、裏地のご提案も含め再度複数の出来上がり予想図と共にお送りし、決まったのが今回のモコモコファーバッグのブルーです。

もう一つの発見は、ビーちゃんのお鼻です。ビーちゃんの顔は真っ黒で鼻も黒とのこと。私は通常鼻もフェルトで作りますが今回はそうすると鼻と鼻の先っぽの境目が無いのでなんかよくないのです。ご存じのように猫の鼻の先っぽはピタピタとアンメルツみたいに濡れています。なので塗料を先っぽに塗って違う黒を表現しました。

あと、簡単そうで作ってみると大変なのが大玉ビーズのハンドルです。何度も試作をした結果、固すぎず柔らかすぎずカタチを保ち、しかもきれいにメッキされたワイヤーを見つけました。

*今まで苦労話を披露することはありませんでしたが、一回一回のご注文はいつもかけがえのない挑戦の機会で、歴史です。そんな開発の裏側の一部を記させていただきました。

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